◎地滑りはエルジンジャンの郊外にある金鉱山で現地時間午後2時30分頃に発生した。
トルコ、東部エルジンジャンの山岳地帯(Getty Images)

トルコ東部エルジンジャンの山岳地帯にある金鉱山で大規模な地滑りが発生し、少なくとも9人が行方不明になっている。地元当局が13日、明らかにした。

それによると、地滑りはエルジンジャンの郊外にある金鉱山で現地時間午後2時30分頃に発生。近くにいた作業員が撮影した映像には土砂がガレ場や小屋などを飲み込んでいくところが映っていた。

内務省の報道官は声明で、「鉱夫少なくとも9人が地滑りに巻き込まれたとみられる」と明らかにした。

国営アナトリア通信は関係者の話しとして、「この鉱山から何年もかけて掘り出された大量の土砂が崩れたと報告を受けている」と伝えている。

それによると、警察や消防士など約400人が現場に入り、重機などを使って行方不明者を探しているという。周辺の自治体も救助要員を派遣している。

この鉱山はトルコ、シリア、イラクを流れる河川にシアン化合物を何年も放出し続けたとして、2020年に閉鎖された。

鉱山を所有する企業は罰金を科され、河川と施設の浄化作業が完了したとして、2年前に操業を再開していた。

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