▽エルドアン大統領のライバルである最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール市長は3月、汚職とテロに関与した疑いで逮捕された。
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トルコの裁判所がイスタンブール市の職員18人を汚職の罪で未決勾留した。国営アナトリア通信が4月30日に報じた。
エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領のライバルである最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール(Ekrem Imamoglu)市長は3月、汚職とテロに関与した疑いで逮捕された。
それ以来、全国各地で与党・公正発展党(AKP)とエルドアン氏に抗議する小規模なデモが続いている。
アナトリア通信によると、週末の一斉捜査で逮捕された52人のうち34人は保釈されたという。
残り18人は裁判で判決が確定するまでの間、刑務所に勾留されることが決まった。
警察当局は26日、イマモール氏の汚職疑惑に関連した一斉家宅捜索で52人を逮捕。地元の人権団体はAKPが野党への締め付けを強めていると非難した。
警察はこの52人が組織的にイマモール氏を支援し、暴動を扇動したと主張している。
逮捕されたのは市の事務局長やイマモール氏の広報担当、自治体の上下水道管理局の責任者など。
イスタンブール地裁は裁判が終わるまでイマモール氏を勾留するよう命じている。
CHPはエルドアン氏とAKPがライバルを排除するために捜査機関を利用したと主張。イマモール氏を解放するよう求めている。CHPは2028大統領選の候補にイマモール氏を選ぶ予定であった。
エルドアン氏は野党の主張を否定。「偽情報を拡散して国家転覆を企てた場合、それに関与した者は厳しい現実に直面する可能性がある」と警告してきた。
警察はイマモール氏の逮捕に抗議するデモを厳しく取り締まり、この1カ月で2000人以上を逮捕。その多くが学生で、ジャーナリストや労働組合の幹部なども含まれている。