◎8人のうち1人はトルコ国籍の行方不明者をみられ、警察が捜査している。
トルコのリゾート地アンタルヤ県の海岸に8人の遺体が打ち上げられ、警察が捜査している。現地メディアが22日に報じた。
それによると、8人のうち2人の遺体は22日に収容されたという。
アンタルヤ県知事室は声明で、「8人のうち1人はトルコ国籍の行方不明者をみられ、警察が捜査している」と明らかにした。
地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「8人のうち7人は先月、シリアとレバノンの国境沖で行方不明になった移民の可能性がある」と伝えている。
このボートはレバノンを出港し、12月11日に消息を絶った。90人が乗船していたと推定されている。
アンタルヤ県知事室は声明の中で、「遺体はほぼ白骨化しており、警察は先月消息を絶った移民船の犠牲者とみて捜査している」と述べた。
レバノン当局はこのボートに子供30人を含む85~90人が乗船していたと報告している。
ベイルートに拠点を置くNGOは22日、AP通信の取材に対し、「12月11日に行方不明になったボートの乗客のうち76人の身元を特定できた」と明らかにした。
それによると、船長はレバノン人。75人は全員シリア人だったという。
レバノンは近代史上最悪と呼ばれる経済危機の真っただ中にあり、通貨はこの数年で紙くずになり、目を覆いたくようなインフレに直面。人口の75~80%が極度の貧困に陥っている。