トルコ25年10月インフレ率32.87％、市場予想下回る

食品部門のインフレ率は前年比34.9％増、前月比3.4％増。価格上昇圧力の要因として、住宅関連物価は前年比50％増、衣料品は前月比12％超の上昇を記録した。

トルコの25年10月の消費者物価指数（CPI）が前年同月比32.87％増となり、前月を下回った。統計局が3日、明らかにした。

前月比では2.55％増であった。

ロイター通信のエコノミストは前年比33.24％増、前月比2.83％増と予想していた。

統計局によると、食品部門のインフレ率は前年比34.9％増、前月比3.4％増。価格上昇圧力の要因として、住宅関連物価は前年比50％増、衣料品は前月比12％超の上昇を記録した。

中央銀行は年末のインフレ率を24％と予測している。

中銀は先月、市場の予想通り政策金利を1.0ポイント引き下げ、39.5％に設定した。利下げは3会合連続であった。

9月の前回会合では予想を上回るインフレと高まる政治リスクを背景に2.5ポイント引き下げ、その前の7月会合では3.0ポイントの利下げを実施していた。

一部アナリストは10月のインフレ率が予想を上回った場合、中銀が利下げを停止すると予想していた。