トルコ25年5月インフレ率35%、予想を上回るペースで低下
予想を上回る結果を受け、利下げの再開がセクターを後押しするとの期待から銀行株が上昇。主要銀行指数も5.3%、株式指数は2.5%上昇した。
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トルコの5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比35.41%増となり、市場の予想を上回るペースで下落した。統計局3日、明らかにした。
前月比では1.53%の増加で、こちらも市場の予想を下回った。
25年4月は月次で3.0%、年率で37.86%増であった。
予想を上回る結果を受け、利下げの再開がセクターを後押しするとの期待から銀行株が上昇。主要銀行指数も5.3%、株式指数は2.5%上昇した。
ロイター通信のアナリストは月次で2.0%、年率で36.10%増と予想していた。
農業部門では霜害により果物の生産量が25%減少すると見込まれている。この影響は5月のデータに反映されており、食品部門が2019年以来初のマイナスインフレを記録した。これは未加工食品が要因とみられる。
教育費は前年比71.67%増。住宅費は67.43%上昇した。食品と非アルコール飲料は32.87%上昇した。
中央銀行は今年、政策金利を42.5%まで引き下げたが、その後、イスタンブール市長が逮捕され、通貨リラと株価が急落。中銀はこれを受け、金融引き締めを再開し、49%まで引き上げた。