◎トルコはテロ組織に指定しているクルド労働者党(PKK)やその関係組織をしばしば空爆している。
トルコ国防省は20日、イラク北部クルド人自治区の反政府勢力の拠点を空爆したと発表した。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
トルコはテロ組織に指定しているクルド労働者党(PKK)やその関係組織をしばしば空爆している。
トルコ外務省によると、空軍の戦闘機はイラク北部のPKK拠点14カ所を空爆し、洞窟、避難所、倉庫を破壊したという。
同省は「民間人、歴史的・文化的遺産、環境への被害を避けるための措置を取った」としている。
PKK、イラク政府、クルド自治区は声明を出していない。死傷者が出たかどうかは不明である。
トルコ政府はイラク北部にPKKを含む反政府勢力やイスラム過激派の拠点が複数あると主張している。
トルコのフィダン(Hakan Fidan)外相は19日、首都アンカラでイラク外相や軍高官らと会談。PKKを含む安全保障の問題について協議した。
米国とEUもPKKをテロ組織に指定している。