◎乗組員はトルコ人2人とロシア人5人で、死亡した2人はロシア人だった。
トルコ政府は21日、山火事現場に向かっていた消防ヘリが墜落し、乗組員2人が死亡、5人が負傷したと報告した。
国営アナトリア通信によると、乗組員はトルコ人2人とロシア人5人で、死亡した2人はロシア人だという。
アナトリア通信は政府報道官の話を引用し、「負傷した5人の命に別状はなく、医療機関で治療を受けている」と報じた。乗組員の身元は明らかにされていない。
ヘリの機種はロシア製カモフ(Kamov)KA-32。北部カスタモヌ県からエーゲ海のリゾート地マルマリスに向かう途中、野原に墜落した。
墜落の原因は明らかにされておらず、警察が捜査を進めているものとみられる。
一方、南西部ムーラの検察は21日、山火事の発生に関与したとみられる人物を拘束したと発表した。
山火事はマルマリス郊外の森林で発生した。SNSには海に面した緑豊かな丘の背後から黒煙が立ち上る写真が投稿されている。
消防によると、炎は強風にあおられ延焼し、消防ヘリ23機、消防飛行機14機、700人以上の林業関係者、消防士と警察官数百人が対応に当たったという。
マルマリスでは昨夏にも大規模な山火事が発生し、少なくとも8人が死亡、多くの野生動物が死んだと報告されている。
トルコ政府は消防設備への投資を怠り、大規模な山火事に対応できていないと批判を浴びている。