トルコ大統領、ガザ紛争の停戦呼びかけ、NATO首脳会議
トルコはNATO加盟国の中で最も厳しくイスラエルを非難してきた。
とトルコのエルドアン大統領(AP通信).jpg)
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は25日、NATO首脳会議の中で、イスラエルとイランの停戦を恒久化し、パレスチナ・ガザ地区における紛争の停戦も実現するよう呼びかけた。
トルコはNATO加盟国の中で最も厳しくイスラエルを非難してきた。
エルドアン氏は記者会見で、イスラエルによるイランへの空爆を「テロ攻撃」と糾弾し、「イスラエルが中東地域の緊張を高めている」と指摘した。
またエルドアン氏は米国主導の停戦を歓迎し、恒久化する必要があると強調した。
エルドアン氏は首脳会議の傍ら、地域的な緊張、二国間関係、EUとの関係、防衛産業の協力について、フランス、ドイツ、イギリスの首脳と協議した。
またエルドアン氏は24日遅くにトランプ(Donald Trump)米大統領とも会談した。
トルコ大統領府はマクロン(Emmanuel Macron)仏大統領との首脳会談後、声明を出し、「エルドアン大統領はイスラエルとイランの停戦を歓迎し、できるだけ早く永続的な平和への移行を求める一方、ガザ地区では人道危機がますます深刻化しており、そこでも永続的な停戦が緊急に必要である旨を伝えた」と述べた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午前の時点で5万6156人、負傷者は13万2249人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。