トルコ大統領が新憲法起草委員会立ち上げ、批判一蹴
エルドアン氏は1980年の軍事クーデター後に起草された現行憲法を「時代遅れ」「ゴミ」と呼び、新憲法の制定を主張している。
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トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は27日、新憲法草案の作成を開始するため、10人の法律専門家からなる委員会を立ち上げたと発表した。
2014年から大統領を、それ以前は10年以上首相を務めてきたエルドアン氏は1980年の軍事クーデター後に起草された現行憲法を「時代遅れ」「ゴミ」と呼び、新憲法の制定を主張している。
エルドアン氏は声明で、「昨日、私は10人の法律専門家を任命し、その作業が始まった」と述べた。
またエルドアン氏はこう強調した。「この23年間、トルコ国民は市民的、自由主義的な新憲法による民主主義を追求するという意思を繰り返し示してきた...」
現行憲法の下では、早期選挙が実施されるか法的枠組みが変更されない限り、エルドアン氏は大統領選に出馬できない。
人権団体や活動家たちはエルドアン氏が憲法の任期制限を回避するために新憲法の制定を急いでいると批判している。
近年権威主義を強めているエルドアン氏は先週、「国民は古びたゴミのような憲法ではなく、新憲法を欲している」と述べ、政権維持のための新憲法を制定しようとしているという活動家の非難を一蹴した。