トルコ当局、風刺画で預言者ムハンマドを描いた漫画家3人逮捕

この風刺画はモーゼと預言者ムハンマドが空中で握手し、その下でミサイルが飛ぶ戦争を連想させるシーンを表現していた。
トルコ、最大都市イスタンブール(Getty Images)

トルコの捜査当局は6月30日、週刊誌レマンに掲載された風刺画を巡り、3人の漫画家を逮捕したと明らかにした。

この風刺画はモーゼと預言者ムハンマドが空中で握手し、その下でミサイルが飛ぶ戦争を連想させるシーンを表現していた。

この風刺画は地球上の紛争とは対照的に宗教的な調和を支持すると解釈され、保守的な政府当局者や宗教団体から非難を浴びた。

イェルリカヤ(Ali Yerlikaya)内相はX(旧ツイッター)への投稿で、「私たちの預言者ムハンマドの風刺画を描いて不和を煽ろうとする者たちを、再び呪う」と書いた。

イェルリカヤ氏が添付した動画には警察官が漫画家とみられる男性を逮捕し、手錠をかけた状態で引きずる様子が映っていた。

イェルリカヤ氏はこう強調した。「この卑劣な絵を描いた漫画化は逮捕、拘束されました。この恥知らずな者たちは法の下で責任を問われるでしょう」

イェルリカヤ氏はその後、別の動画を投稿。2人の男性が地面に倒され、連行される様子が映っていた。

レマンは「気分を害した読者に謝罪する」とXに投稿。「政府の解釈は誤りである」と強調した。「この風刺画はイスラエルの攻撃で殺されたイスラム教徒の男性の苦しみを強調しようとしており、イスラム教や預言者ムハンマドを侮辱する意図はなかった...」

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