▽インフレ率は2022年後半に85%のピークに達した後、11月には47%まで低下した。
トルコ中央銀行が26日、主要政策金利を2.5%引き下げると発表した。同行の利下げは約2年ぶり。
これにより、金利は47.5%となった。
政策委員会は声明で、11月の消費者物価指数(CPI)は横ばい、今月は低下する可能性が高いと述べた。国内の需要は高金利により減速、インフレ率の低下に寄与しているという。
エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は「利下げ=インフレの解毒剤」という考えを堅持している。この型破りや政策により、トルコのインフレ率は近年急上昇した。
インフレ率は2022年後半に85%のピークに達した後、11月には47%まで低下。しかし、地元のアナリストは実質インフレ率が公式値よりはるかに高いとみている。
昨年中銀総裁に就任したカラハン(Fatih Karahan)氏は世界の中銀と同じ政策を取り、23年5月から24年3月の間に金利を8.5%から50%に引き上げた。
人口の大多数を占める低中所得者層の多くがインフレの影響で食品などの基本的な商品を購入するのに苦労している。