トルコ、イスラエル船舶の入港禁止、空域制限も

NATO加盟国のトルコはイスラエルによるガザ侵攻を激しく非難し、イスラエルを「テロ国家」と呼び、ジェノサイド（集団殺害）と戦争犯罪を繰り返していると断じてきた。

トルコ政府は29日、イスラエル船舶の入港およびイスラエル便の領空進入を制限すると明らかにした。

フィダン（Hakan Fidan）外相はイスラエルのガザ侵攻に関する臨時国会で「トルコ政府はイスラエルとの貿易を完全に断絶し、イスラエル船舶の入港を許さず、トルコ船がイスラエルに向かうことも許可しない」と語った。

またフィダン氏はイスラエル便の領空進入にも制限を設けるとした。

NATO加盟国のトルコはイスラエルによるガザ侵攻を激しく非難し、イスラエルを「テロ国家」と呼び、ジェノサイド（集団殺害）と戦争犯罪を繰り返していると断じてきた。

トルコはすでにイスラエルとの全貿易を停止し、国際的な制裁を求め、世界の大国にイスラエル支援の中止を要請している。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「トルコの港湾当局は非公式に、代理店に対し、船舶がイスラエルと関連がなく、同国向けの軍事物資や危険物を積んでいないことを宣言する書面の提出を要求し始めた」と伝えている。

別の情報筋は「トルコ船舶はイスラエルへの寄港を禁止される」としている。

イスラエル政府はフィダン氏の発言に関するコメントを出していない。