トルコ、NATOの防衛費目標支持、全国規模の防空網構築へ
トルコ軍の規模はNATO加盟国の中で米国次ぐ2位。核兵器は保有していないが、専門家は中東で最も強力な軍のひとつと評している。
とトルコのエルドアン大統領(AP通信).jpg)
トルコ国防省は26日、2035年までにNATOの防衛支出目標をGDP比5%に倍増するという決定を支持し、既に以前の目標値である2%を上回っていると強調した。
NATO加盟32カ国は25日、ロシアがもたらす長期的な脅威と、民間・軍事のレジリエンス強化の必要性を理由に、防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるというトランプ(Donald Trump)米大統領の要求を承認した。
ロイター通信はトルコ国防省高官の話しとして、「トルコはNATOの作戦と任務への貢献度で上位5カ国にランクインしている」と報じた。
トルコ軍の規模はNATO加盟国の中で米国次ぐ2位。核兵器は保有していないが、専門家は中東で最も強力な軍のひとつと評している。
ロイターによると、この高官は同国がNATOの能力目標をすべて達成し、防衛産業の開発と研究への投資を継続していると述べたという。
トルコは全国に多層的な防空ネットワークを構築する国家プロジェクト「スチール・ドーム」への投資を優先する計画だ。
これはイスラエルの防空システム「アイアンドーム」のようなものになるとされ、完成には数年かかるとみられる。
エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は25日の記者会見で、「政府は防空システム、極超音速ミサイル、弾道ミサイル、巡航ミサイル能力、無人の陸上・海上・空中システム、そして次世代の航空母艦、フリゲート艦、戦車に投資している」と述べていた。