◎空軍の戦闘機はイラク北部のクルド人自治区にあるクルド労働者党(PKK)の3拠点を空爆した。
トルコ国防省は6日、隣国イラクのクルド人武装勢力を標的とする空爆を実施したと明らかにした。
それによると、空軍の戦闘機はイラク北部のクルド人自治区にあるクルド労働者党(PKK)の3拠点を空爆したという。
同省はこの空爆で司令官を含む16人を殺害したと発表。PKKとクルド政府はコメントを出していない。
PKKは1980年代からトルコ政府と戦争状態にある武装勢力のひとつである。米国とEUもこれをテロ組織に指定している。
トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は今年、約12年ぶりにイラクを訪問。武装勢力との闘いを支援するよう要請した。
エルドアン氏は以前、PKKの脅威を「恒久的に」根絶することを目的に、PKKに対する大規模な作戦を今夏に実施すると述べていた。
イラク政府は3月、トルコの外相と会談した後、PKKの活動を禁じる政令を発布した。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。
トルコ政府はこれらの組織が拠点を置くシリア北部とイラクを定期的に空爆している。