◎上位2候補による決選投票は5月28日に行われる予定だ。
2023年5月19日/トルコ大統領府が公開した写真、エルドアン大統領(右)と大統領選に立候補したシナン候補(Turkish Presidency/AP通信)

トルコの選挙管理委員会が19日、週末に行われた大統領選第1ラウンドの最終結果を公表した。

それによると、現職のエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の得票率は49.24%、野党統一候補のクルチダルオール(Kemal Kilicdaroglu)党首が45.07%、第三候補のシナン(Sinan Ogan)候補が5.28%。投票率は87%だった。

上位2候補による決選投票は5月28日に行われる予定だ。

大統領府によると、エルドアン氏は19日にシナン氏と会談したという。

シナン氏は極右の支持を集める民族主義者で、その支持者は決選投票に大きな影響を与える可能性がある。

シナン氏は地元メディアのインタビューで、「自分の政策に近い公約を掲げる候補を支持する」と述べていた。その中にはテロ組織に指定されている「クルド労働者党(PKK)」に対する厳しい対応や、400万人近くのシリア難民を送還するタイムスケジュールを作成することなどが含まれている。

クルチダルオール氏は18日、これまでの包括的な公約を覆し、シリア難民をシリアに送り返し、PKKとの和平交渉の可能性を排除。極右支持者にアピールした。

しかし、クルチダルオール氏は19日に放送されたCNNニュースのインタビューで、「キングメーカーはナショナリスト(シナン氏)ではなく、有権者だ」と語った。「エルドアンはナショナリストの要求を受け入れないでしょう。あの男の考えを支持する人は限られています...」

しかし、エルドアン氏は19日にシナン氏とサプライズ会談したようだ。2人はイスタンブールの与党・公正発展党(AKP)の選挙事務所で約1時間協議したとされるが、今のところ声明は出していない。

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