SHARE:

トルコ・プロサッカー賭博捜査、32人逮捕、検察庁が発表

検察は声明で、容疑者たちは自らが所属・運営するチームの試合に関連して賭けに参加していた疑いがあると指摘した。
トルコ、最大都市イスタンブール(Getty Images)

トルコ当局は20日、国内プロサッカーにおける不正賭博・八百長疑惑を巡る捜査で、複数のクラブ関係者ら計32人を逮捕したと発表した。拘束はイスタンブール検察庁の指示に基づき、違法ベッティングや試合操作に関与した疑いがあるとして実施された。警察は10州にまたがる一斉捜査を行い、拘束令状が出された33人のうち32人を確保、残る1人については現在も行方を追っている。

検察は声明で、容疑者たちは自らが所属・運営するチームの試合に関連して賭けに参加していた疑いがあると指摘した。中には自チームが敗れる結果に賭けていたケースも含まれているという。具体的な氏名や関係クラブに関する詳細は公表されていないが、拘束された人物には複数のプロクラブの重役や幹部が含まれているとされる。

この捜査はトルコサッカー界を揺るがす大規模な不祥事であり、2025年後半から進行してきた一連の不正ベッティング・八百長疑惑への対応の最新局面を示すものとなる。トルコ・サッカー連盟(TFF)は既に多数の審判や関係者を処分し、2025年10月には571人の現役審判を調査した結果、371人が賭博アカウントを保有し、152人が実際に賭けをしていたと発表していた。この際、149人の審判とアシスタントが処分の対象となり、その後解雇された。

これまでの捜査では審判だけでなく、クラブ会長や一部選手、解説者らも逮捕され、プロリーグ全体の信頼性が問われる事態となっている。2025年12月にはチームの元幹部らを含む29人の拘束命令が出され、24人が逮捕されたとの報道もあった。これらの案件を受けて、連盟は選手1000人以上をプロ・アマ問わず処分対象として専門委員会に付託している。

当局は違法ベッティング行為が単なる個人のギャンブルにとどまらず、試合結果や審判の判定に影響を及ぼしうる組織的な不正行為につながっている可能性があるとして、刑事責任を追及する方針だ。刑法第6222号に基づけば、試合に影響を与え得る賭博行為は犯罪として厳しく処罰される。捜査当局は被疑者の電子機器や金融記録の分析を進め、違法賭博ネットワークとの関連や資金の流れを解明することを目指している。

この事態はトルコ国内外で大きな波紋を呼んでおり、リーグのスポンサーや放送権保持者の間でも懸念が広がっている。捜査の進展次第では今後、プロリーグの運営体制や統治構造の見直しも求められる可能性がある。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします