トルコ・ナイジェリア首脳会談、経済・安全保障分野で関係強化
今回の会談はティヌブ氏のトルコ公式訪問の一環として行われ、両首脳は貿易や投資、インフラ整備、防衛協力など幅広い分野での協力強化で合意した。
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トルコ政府はナイジェリアとの二国間貿易額を現在の約20億ドルから50億ドルへ拡大することを目指すと発表した。トルコのエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は28日、ナイジェリアのティヌブ(Bola Tinubu)大統領との会談後、記者団に対し、両国が持つ経済協力の可能性は極めて大きいと強調し、新たな貿易目標に向けた協議がすでに始まっていると明らかにした。
今回の会談はティヌブ氏のトルコ公式訪問の一環として行われ、両首脳は貿易や投資、インフラ整備、防衛協力など幅広い分野での協力強化で合意した。特に両国は、アフリカのサヘル地域での治安悪化に対処するための共同の取り組みや軍事訓練、情報共有についても協議を進めることで一致した。
トルコはナイジェリアに対し、航空機、ヘリコプター、機械類、鉄鋼製品、化学製品などの輸出を拡大する一方、ナイジェリアからは原油や農産物を輸入しており、貿易額は増加傾向にある。エルドアン氏は「貿易と投資の分野には依然として大きな潜在力があり、50億ドルの目標達成に向け具体的なステップを検討している」と述べたが、期限については明言を避けた。
ティヌブ氏は就任以来、外国投資の呼び込みと経済成長の促進を掲げ、トルコとの経済連携をその重要な柱の一つと位置付けている。ティヌブ氏は会談で「貿易やビジネスに制限を設けず、学び、働き繁栄する準備がある者に機会を提供することが成長戦略に不可欠だ」と述べ、包括的経済の構築と世界平和への貢献を訴えた。
また、トルコとナイジェリアは両国企業間の関係強化を目的として「共同経済貿易委員会(JETCO)」の設立で合意した。これにより、貿易手続きの簡素化や投資機会の創出が期待される。両政府はさらに、ハラール品質インフラに関する覚書や教育、メディア、外交研修、女性の社会参加支援など多岐にわたる9件の協定にも署名した。
トルコ企業はこれまでにナイジェリアの建設、エネルギー、繊維、製造業などで事業を展開し、現地には50社を超えるトルコ系企業が進出している。投資総額は4億ドルに達したとされ、最近ではトルコの建設事業者が数十件の大型プロジェクトを手がけるなど、経済関係が深化している。
一方、トルコはナイジェリアにおける反政府勢力との戦いを支援する意向も示しており、治安面での協力強化は両国の戦略的関係における重要な要素となっている。エルドアン氏はサヘル地域におけるテロ組織の脅威はアフリカ大陸全体の平和を脅かすものだと指摘し、トルコの経験を共有する用意があると述べた。
今回の合意はナイジェリアがサハラ以南でトルコにとって最大の貿易相手国となった背景のもと、両国関係を次の段階へと推進するものと評価されている。
