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トランプ氏「ガザ停戦揺るがない」イスラエル軍の攻撃で26人死亡

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で6万8553人、負傷者は17万440人となっている。
2025年10月28日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部ガザ市(ロイター通信)

トランプ(Donald Trump)米大統領は28日、パレスチナ・ガザ地区における和平計画は予定通り進んでいると強調した。

ガザ当局はこの日、イスラエル軍の攻撃で26人が死亡したと発表。イスラエルはイスラム組織ハマスが停戦協定を破ったと非難している。

イスラエル軍はハマスが協定に違反したとして、空爆を実施。地元当局はガザ市やハンユニスなどで爆発が確認され、少なくとも26人が死亡し、複数の建物が倒壊したと報告している。

トランプ氏は韓国に向かうエアフォースワンの機内で記者団の取材に応じ、「イスラエルが先に攻撃を受けたので反撃した。反撃すべきだ。そういう時は反撃してよい」と語った。

またトランプ氏は「協定や計画を危うくするものは何もない」と強調。「ハマスは中東和平において、ごく一部に過ぎないことを理解すべきだ。彼らは行動を改めなければならない」と述べた。

ハマスは今のところ、「ガザの統治に今後一切関与しない」「武装解除」という厳しい要求を拒否している。

イスラエル軍は「ハマスが停戦協定に違反してイスラエル兵を攻撃した」と説明している。

停戦協定は10月10日に発効。ハマスは合意・第一段階に基づき、生存している人質20人を全員解放したが、28人の遺体の引き渡しは期限内に間に合わなかった。

ハマスはこれまでに15人の遺体を返還。残り13人の捜索を続けているものとみられる。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は28日午後の時点で6万8553人、負傷者は17万440人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。

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