▽ネタニヤフ氏は米政府が先週相互関税を発表して以来、初めてトランプ氏と直接会談した国家元首になった。
とイスラエルのネタニヤフ首相(AP通信).jpg)
イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が7日、米ワシントンDCでトランプ(Donald Trump)大統領と会談した。
ネタニヤフ氏は米政府が先週相互関税を発表して以来、初めてトランプ氏と直接会談した国家元首になった。
イスラエル首相府は週末、SNSへの投稿で、「ネタニヤフ首相はトランプ大統領と関税問題、人質返還の努力、イスラエルとトルコの関係、イランの脅威、国際刑事裁判所(ICC)との戦いについて話し合う」と述べていた。
イスラエルは17%の相互関税に直面している。一律10%関税は5日に発効した。追加分は9日の予定だ。
ネタニヤフ氏の訪問でイスラエルが関税を回避できるかはまだ分からない。多くの国家元首がトランプ氏との会談を望んでいる。
トランプ氏はホワイトハウスに到着したネタニヤフ氏を笑顔で出迎え、固い握手を交わした。
トランプ氏は暴落する世界市場やイスラエルへの関税を撤廃するのかという記者の質問を無視した。
会談直前、ホワイトハウスは両首脳の共同記者会見を中止すると発表した。
ホワイトハウスは中止の理由を説明しなかった。両首脳は大統領執務室での会談の冒頭で記者団にコメントする予定だ。
両国の昨年の貿易額は340億ドル。米国はイスラエルに対し、毎年40億ドル規模の軍事支援を提供している。
イスラエル財務省によると、米国からの輸入品の関税徴収額は年間約4200万シェケル(約17億円)ほどだという。
両首脳は相互関税に焦点を当てる一方、ガザ紛争、イランとの緊張関係、イスラエルとトルコの関係、ネタニヤフ氏に対するICCの逮捕状など、地政学上の問題について話し合うとしている。
トランプ氏は2月、ICCに制裁を科す大統領令に署名したが、民主党上院はICCに制裁を科す法案の採決を阻止した。