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トランプ氏「イランの石油輸出拠点を攻撃する」ホルムズ海峡の輸送妨害受け


カーグ島はペルシャ湾に位置するイラン最大の石油輸出拠点、同国の原油輸出の大半を担う重要施設である。
2026年2月25日/イラン、ペルシャ湾のカーグ島の石油ターミナル(ロイター通信)

トランプ(Donald Trump)大統領は14日、イランがホルムズ海峡の石油輸送を妨げ続ける場合、同国の主要な石油輸出拠点であるカーグ島(Kharg Island)の石油インフラを攻撃する可能性があると警告した。米イスラエルとイランの軍事衝突は世界のエネルギー供給や海上輸送に深刻な影響を与えている。

トランプ氏はSNSへの投稿で、米軍がカーグ島の軍事施設を攻撃し「すべての目標を破壊した」と述べた。今回の攻撃では石油施設や輸出設備そのものは意図的に標的から外されたが、ホルムズ海峡で船舶の通航を妨害する行為が続けば、石油関連施設への攻撃も検討すると強く示唆した形だ。

カーグ島はペルシャ湾に位置するイラン最大の石油輸出拠点、同国の原油輸出の大半を担う重要施設である。島には大規模な貯蔵タンクやパイプライン、積み出しターミナルが集中し、ここが機能を失えばイラン経済に深刻な打撃を与えるとみられている。

今回の緊張の背景には2月末に始まった米イスラエルによるイランへの軍事攻撃がある。これに対しイランはミサイルやドローンによる反撃を行い、さらにホルムズ海峡で船舶への攻撃や航行妨害を行っている。こうした行動により海峡の航行は激減し、世界のエネルギー市場に影響が広がっている。

ホルムズ海峡は世界の海上原油輸送の2割が通過する戦略的要衝であり、湾岸諸国の石油輸出の多くがこの海峡を通過する。航行が止まれば世界の原油供給に重大な混乱が生じ、各国が強い警戒を示している。

実際、衝突の拡大に伴い、複数の商船やタンカーが攻撃を受けたとの報告も出ている。船舶保険料の急騰や航行停止が相次ぎ、海峡周辺では輸送活動が大幅に落ち込んだ。米国を含む各国はタンカー護衛などの対応を検討している。

イラン側はもし自国の石油施設が攻撃されれば、地域のエネルギー施設や同盟国に対する報復を行うと警告している。双方の強硬姿勢により、紛争が中東全体に拡大する可能性も指摘されている。

専門家はカーグ島の石油インフラが破壊された場合、原油価格が急騰し世界経済に大きな影響が及ぶ可能性があると指摘する。中東情勢は依然として不安定で、海上輸送の安全確保と衝突の拡大防止が国際社会の大きな課題となっている。

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