SHARE:

米イラン紛争、トランプ氏が同盟国に支援要請、ホルムズ海峡護衛任務


カーグ島はペルシャ湾に位置するイラン最大の石油輸出拠点、同国の石油輸出の大部分を担う重要拠点である。
2022年12月30日/イラン陸軍が公開した写真、ホルムズ海峡近くで行われた軍事演習(Iranian Army)

トランプ(Donald Trump)大統領は15日、イランとの軍事衝突が続く中、同国の主要石油輸出拠点であるカーグ島(Kharg Island)への追加攻撃の可能性を示唆するとともに、ホルムズ海峡の安全確保のため同盟国に軍艦派遣を求めた。中東情勢は緊張が高まり、イラン側も報復攻撃の強化を表明している。

トランプ氏は地元メディアのインタビューで、米軍が行ったカーグ島への攻撃について、「島の大部分を完全に破壊した」と主張し、状況次第では追加攻撃を行う可能性もあると述べた。イランがホルムズ海峡などを航行する航路への攻撃を続けた場合、同島の石油施設を攻撃する可能性があるとの姿勢を示している。

カーグ島はペルシャ湾に位置するイラン最大の石油輸出拠点、同国の石油輸出の大部分を担う重要拠点である。大型タンカーが接岸できる深水港や大規模な貯蔵施設があり、世界の原油供給にも影響を与える戦略的施設とされる。

トランプ政権は現在、世界のエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の安全確保に焦点を当てている。同海峡ではイランによる攻撃や脅威により船舶の通航が大幅に減少し、世界の石油供給の2割が通過する航路が混乱状態に陥っている。

トランプ氏はホルムズ海峡を利用する国々は安全確保の責任を共有すべきだとして、各国に軍艦の派遣を要請した。米国は掃海や護衛などの作戦を拡大する意向を示しているが、現時点で正式に参加を表明した国は限られているとみられる。

これに対しイラン政府は強く反発している。イランは停戦には応じない姿勢を示し、米国や同盟国の拠点に対する攻撃を続ける可能性を示唆した。また、湾岸地域の米国関連施設やエネルギー施設を「正当な標的」とみなすとの警告も発している。

実際、イランによるミサイルやドローン攻撃は周辺地域で相次ぎ、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー施設で火災が発生するなど、紛争は周辺国にも波及し始めている。

今回の衝突は米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに始まり、3週目に突入した。双方が強硬姿勢を崩しておらず、外交的解決の見通しは不透明なままだ。

エネルギー市場への影響も広がっている。ホルムズ海峡の混乱は原油輸送に大きな打撃を与え、石油価格の上昇や供給不安が世界経済に波及する懸念が高まっている。中東の軍事的緊張が今後さらに拡大するのか、国際社会の対応に注目が集まっている。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします