イスラエル、ガザ支援船団の活動家171人を国外追放、グレタさんも
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午前の時点で8万1361人(行方不明者含む)、負傷者は16万9583人となっている。
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ガザ支援物資輸送船団に参加し、イスラエル軍に拘束された161人の活動家が6日、ギリシャ・アテネの空港に到着した。
その中にはスウェーデンの環境活動家グレタ(Greta Thunberg)さんも含まれていた。
アテネ空港のロビーには数百人の活動家が集まり、グレタさんたちを拍手で出迎えた。
イスラエルは6日、グレタさんを含む171人の活動家を国外退去させたと発表。これにより、ガザ海上封鎖を突破しようとして拘束された479人のうち、国外退去となった活動家は341人となった。
ギリシャ外務省によると、グレタさんを含む161人の活動家がアテネ行きの便で到着。この中には27人のギリシャ人も含まれていた。
グレタさんは群集に対し、「はっきり言わせてください。今まさにジェノサイド(集団殺害)が起きているのです」と述べ、イスラエルを糾弾した。
またグレタさんは「国際社会はパレスチナ人を裏切っている。最悪の戦争犯罪さえ防げない」と非難した。
この船団は8月下旬にスペインを出航。イスラエルはガザ沖の封鎖を合法と主張し、この輸送を挑発行為と呼んでいる。
イスラエルとイスラム組織ハマスの間接協議は6日、エジプトで始まった。
ハマスは米国が示した「ガザの統治に今後一切関与しない」と停戦条件のひとつに否定的な考えを示している。
またハマスは「武装解除」という厳しい要求についてコメントしていない。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日午前の時点で8万1361人(行方不明者含む)、負傷者は16万9583人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000~1万5000人と推定されている。