イスラエル・テルアビブでガザ紛争の即時終結求めるデモ
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は9日午後の時点で6万1258人、負傷者は15万2045人となっている。
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イスラエルの最大都市テルアビブで9日、ガザ紛争の即時終結と人質の解放を求めるデモ行進が行われ、数千人がネタニヤフ政権の計画に反対した。
ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はパレスチナ・ガザ地区全土を制圧すると表明。8日の閣議でこの計画を承認した。
夫が人質になっているという女性は集会で演説。即時停戦と引き換えに人質を取り戻すよう懇願した。
ソーシャルメディアにはトランプ(Donald Trump)米大統領に停戦を実現するよう求める投稿が殺到した。
トランプ氏は前日、30年以上国境の係争地ナゴルノカラバフを争ってきたアゼルバイジャンとアルメニアの歴史的な和平協定を実現した。
テルアビブの行進に参加した女性はロイター通信の取材に対し、「この戦争を終わらせることができるのはトランプ大統領だけだ」と語った。
地元メディアの最新の世論調査によると、回答者の大多数が紛争の即時終結とイスラム組織ハマスに捕らえられた人質約50人の解放を望んでいる。
イスラエル当局はこのうち約20人が生きていると考えている。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、23年10月にガザ紛争が始まって以来、飢餓や栄養失調で死亡したパレスチナ人の総数は200人を超えた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は9日午後の時点で6万1258人、負傷者は15万2045人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。