シリア中部でアラウィー派がデモ、暫定政権に抗議
デモ隊は政府がアラウィー派を差別していると主張。宗派間抗争を終息させるよう求めた。
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シリア中部ホムスなどで25日、アラウィー派による抗議デモが行われ、数千人がシャラア暫定政権に抗議した。
デモ隊は政府がアラウィー派を差別していると主張。宗派間抗争を終息させるよう求めた。
政府は少数民族やクルド系武装勢力などと協議を進め、治安の改善に努めている。昨年末にアサド政権が崩壊して以来、約85万人のシリア難民が近隣諸国から帰国した
政府は周辺国および西側諸国との関係を改善。経済制裁も緩和された。
しかし、今年3月には沿岸地域でアサド(Bashar Assad)前大統領を支持するアラウィー派を標的とする宗派間抗争が発生。7月には南部スウェイダ県でアラブ遊牧民ベドウィンの武装勢力と地元のドルーズ派の治安部隊が衝突し、数千人が殺害された。
現地メディアによると、治安部隊がデモ参加者に向けて発砲し、少なくとも1人が負傷したという。
アラウィー派のアサド氏は昨年末、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。
アラウィー派はそれ以来、多宗派から弾圧を受けていると主張している。
3月の宗派間抗争ではアラウィー派による治安部隊への待ち伏せ攻撃が引き金となり、数日間にわたる衝突に発展。数百人が死亡し、その大半がアラウィー派であった。
