米テスラ、トルコで販売急伸、欧州とは真逆の結果に 25年8月
トルコ政府は現在、EV購入者に税制優遇措置を提供している。

トルコにおける米電気自動車(EV)大手テスラの販売台数が8月に急伸し、欧州や日本のライバルを抜いて2位に躍進した。
トルコ政府は現在、EV購入者に税制優遇措置を提供している。
トルコの販売業者協会ODMDのデータによると、テスラのモデルYは先月、8730台売れ、前月比86%増となった。
テスラのトルコ国内販売台数は仏ルノーに次ぐ第2位で、フィアット、フォルクスワーゲン、トヨタ、ヒュンダイを上回った。
ODMDによると、8月の電気自動車販売台数の50%をテスラが占めた。
中国BYDは1639台でテスラに次ぎ、トルコ発のEVブランドTOGGは1249台を販売した。
アナリストはこの急増について、テスラ・ドイツ工場からの供給量の不安定さを反映していると指摘。3月と4月にはトルコ国内での販売台数は約100台にとどまったが、6月と7月には4000台以上に急増し、EV販売台数の約3分の1を占めた。
スウェーデンの自動車協会モビリティ・スウェーデンは1日、同国におけるテスラの8月の新車登録台数が前年同月比84%減の210台になったと報告した。
テスラのマスク(Elon Musk)CEOがトランプ米政権を離れて数カ月。欧州のテスラ不買運動が収まる兆しは見えない。
欧州自動車工業会(ACEA)は先月末、テスラの7月の販売台数が前年同月比で40%急落したと報告。一方、テスラのライバルであるBYDの欧州販売台数は34%急増した。