◎アフガンの大使館・領事館の大半が西側諸国の支援を受けた旧政権の関係者によって運営されている。
アフガニスタンを統治するタリバンは8日、英ロンドンとオーストリア・ウィーンの大使館が業務を停止していると発表した。
アフガンの大使館・領事館の大半が西側諸国の支援を受けた旧政権の関係者によって運営されている。タリバンが運営に関与している国は12カ国のみである。
中国、パキスタン、トルコ、カタールなどはアフガンの首都カブールに大使を駐在させているが、西側は大使館を閉鎖している。
アフガン外務省の報道官は声明で、「2つの大使館における業務(パスポートやビザの発給など)停止は追って通知があるまで継続される」と明らかにした。
スペインとオランダ政府は今週、在アフガン大使館の職員とタリバン当局との連携を促進すると声明を発表した。
オランダ政府はこの取り組みについて、「在オランダ・アフガン大使館はタリバンと連携して業務に当たることになる」と説明している。
アフガン外務省の報道官は両国の決定について、「大使館職員への給与支払いなどは我々が担うことになる」と述べた。
タリバンは少なくとも14カ国に外交官を派遣している。中央政府のムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は今年3月、「他の在外公館についても、運営に関する協議を進めている」と述べていた。