◎パンジシール州の人里離れた渓谷はタリバンの支配下にない唯一の地域であり、複数のレジスタンスが活動している。
アフガニスタンを統治するタリバンは11日、北東部パンジシール州に拠点を置く反タリバン勢力「国民抵抗戦線(NRF)」の隠れ家を急襲し、指揮官を含む8人を殺害したと発表した。
NRFは2021年8月の政変後、タリバンから領土と主権を奪還すると誓った。
パンジシール州の人里離れた渓谷はタリバンの支配下にない唯一の地域であり、複数のレジスタンスが活動している。
NRFは欧米の支援を受けたガニ前政権の警備隊員などで構成されている。
タリバンの報道官はツイッターに声明を投稿。「治安部隊が東部パルワン州のテロリストを取り締まり、指揮官を含む8人を殺害した」と書き込んだ。
それによると、治安部隊は隠れ家からロケット弾、ライフル、つるはし、暗視双眼鏡などを押収したという。
報道官は声明の中で「私たちはテロリストの活動を容認せず、国民の命を守るために全力を尽くす」と述べている。
NRFの広報担当もツイッターに声明を投稿し、殺害された指揮官に哀悼の意を表したうえで、タリバンを「テロリスト政府」と非難した。
「テロ政府に立ち向かう殉教者の血の一滴一滴が、自由、尊厳、正義を鼓舞し、我々を勝利に近づけます」