▽タリバンは2年前、国内で活動するNGOに対し、ヒジャブ(イスラム教のヴェール)を着用しない女性の雇用を禁じた。
アフガニスタンのタリバン暫定政権は29日、女性を雇用している国内外すべてのNGOの活動を禁じると発表した。
タリバンは2年前、国内で活動するNGOに対し、ヒジャブ(イスラム教のヴェール)を着用しない女性の雇用を禁じた。
政府は29日夜、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、「今回の命令に従わない場合、そのNGOはライセンスを失うことになる」と警告した。
また政府はタリバンの支配下にない地域での女性の活動も禁じるとした。
2001年に崩壊した旧タリバン政権はブルカ(全身を覆うイスラム教のヴェール)の着用を義務付け、違反した女性をムチ打ちに処したり、その場で処刑することすらあった。
現在のタリバン暫定政権もそれに近い制限を女性に科している。
国連安全保障理事会は今月初め、NGOによる救援活動が不可欠であるにもかかわらず、タリバンは女性が働いているという理由でそれを妨害していると非難した。
国連によると、最近NGOの女性または男性スタッフが勧善懲悪省の役人に止められたと報告する人道支援団体の割合が増えていたという。