アフガン・タリバン高官、国外逃亡した自国民を赦免、帰国促す

21年8月の政権崩壊以来、数十万人のアフガン人が国を離れ、隣国パキスタンなどに身を寄せている。
2021年8月16日/アフガニスタン、首都カブールの国際空港、米空軍のC-17輸送機と併走する人々(AP通信/ABCニュース)

アフガニスタンのタリバン暫定政権が7日、国外に逃亡した自国民に「帰国しても危害を加えない」と約束した。

21年8月の政権崩壊以来、数十万人のアフガン人が国を離れ、隣国パキスタンなどに身を寄せている。

タリバンのアフンド(Mohammad Hasan Akhund)首相はラマダン(断食月)明けの祭りイード・アル・フィトルにあたり、声明を出し、国外に逃れたアフガン人を赦免し、帰国を促した。

トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、国家安全保障上の懸念を理由にアフガンを含む12カ国からの入国を禁止する布告に署名した。

この措置により、米国への永住を希望するアフガン人、および大学留学など一時的な滞在を希望するアフガン人は入国できなくなる。

布告は9日に発効する。

トランプ氏は就任直後に難民支援プログラムも停止。アフガン人への支援を事実上打ち切り、何万人ものアフガン人を困窮に陥れた。

隣国パキスタンで再定住を待っているアフガン人もパキスタン政府による国外追放措置に直面している。

2023年10月以来、逮捕や追放を避けるため、100万人近くがパキスタンを離れた。

アフンド氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「故郷を離れたアフガニスタン人は戻るべきです。誰もあなたを傷つけない」と述べた。

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