◎アフガンは2021年8月の政変以来、国連やその他人道機関の支援に依存。子供を含む数千万人が極めて厳しい生活を余儀なくされている。
アフガニスタン、首都カブール、タリバンの旗を販売する商人(ロイター通信)

アフガニスタン・タリバンの最高指導者であるアクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師が17日、国民に対し、金儲けをやめ、シャリア(イスラム教)を遵守して心穏やかに生活するよう呼びかけた。

アクンザダ氏はラマダン明けの祝祭「イード・アル・フィトル」に先立ち、南部カンダハルの会合に出席。金銭を得ることをばかリ考えず、シャリアを信奉し、西側の世俗的な文化に惑わされないよう促した。

現地メディアによると、アクンザダ氏がこのような会合に出席したのは2021年8月の政変以来初めて。国連も代表団を派遣している。

米ニューヨークの国連報道官は声明で、「代表団派遣はタリバン暫定政権を公式政府として認めることを意味するものではない」と強調した。

タリバンを公式政府として認めた国はまだひとつもない。

アフガンは政変以来、国連やその他人道機関の支援に依存。子供を含む数千万人が極めて厳しい生活を余儀なくされている。

男尊女卑の申し子であるアクンザダ氏は23分間の説教でイスラム教徒としての義務を果たし、団結するよう国民に訴えた。

タリバンの穏健派指導部は今年4月、女性の就労制限など、差別的な政策を廃止し、外国からの投資を呼び込みたいとする声明を出した。強硬派はこれに強い不満を示している。

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