◎教育相は書簡で閉鎖を発表。期間は「追って通知があるまで」としている。
アフガニスタンを統治するタリバンは20日、女子学生が就学できる大学を閉鎖すると発表した。
報道によると、教育相は書簡で閉鎖を発表。期間は「追って通知があるまで」としている。
女子児童は中等教育(小学6年生以上)からも除外されており、アフガン国内で教育を受けることはより難しくなった。
何千もの女子学生が3カ月前に全土で大学入試を受けた。
しかし、女子学生が学べる学科は限定され、獣医学、工学、経済学、農業は禁止。ジャーナリズムも厳しく制限されている。
タリバンは昨年8月の政権奪取後、大学に女子学生向けの講義を行うよう命じた。
女子学生向けの講義を担当するのは女性講師もしくは教育部門から承認を得たベテラン講師に限定されている。
AP通信の取材に応じた女子学生は、「タリバンは女性と女性がもたらす力を恐れている」と語った。「彼らは女性の未来を破壊し、イスラム指導者に力を集中させようとしています...」
アフガンの教育部門はタリバンの占領と米軍の撤退で大きな影響を受け、優秀な学者や教育関係者が国外に流出している。
教育部門はこの数十年、国連などの援助に大きく依存してきたが、タリバンが中等教育から女子児童を排除した後、多くの援助機関が支援を取りやめている。
残された教職員の多くは何カ月も無給で働いている。
西側諸国はこの決定に強く反発するだろう。
米国は女子教育の改善をタリバン政権を正式承認する条件のひとつとしている。
タリバンは先月、シャリア(イスラム法)が順守されていないとして、女性の公園への立ち入りを禁じた。