◎アフガンは政変以来、国連、NGO、その他人道機関の支援に依存。子供を含む数千万人が極めて厳しい生活を余儀なくされている。
アフガニスタンのタリバン暫定政権が14日、かつての米空軍基地で政権奪取3周年を盛大に祝ったが、市民の苦難には言及せず、食料の確保に苦しむ人々を助けるという約束もなかった。
タリバンの高官らは青い空と照りつける太陽の下、イスラム法の強化や「平和と安全」を提供する軍事システムが確立したことなどを称賛した。
現地メディアによると、ある高官は西側諸国にアフガンとの交流を再開するよう促したという。タリバンを公式政府として認めた国はまだひとつもない。
ひげ面のムジャヒド(Zabihullah Mujahid)主席報道官は記者団に対し、「アフガン・イスラム首長国は国内の相違をなくし、団結と協力の範囲を拡大した」と語った。
またムジャヒド氏は「内政干渉を許さず、アフガンの国土と主権は国民のものであると改めて宣言する」と強調した。
現地メディアによると、演説した高官4人は全員、市民が直面する数多くの苦難に言及しなかった。
AP通信、AFP通信、ロイター通信の女性ジャーナリストを含むすべての女性がイベントから締め出された。タリバンは女性を会場から締め出した理由を明らかにしていない。
カブール市内では政変3周年を祝うバイクパレードが行われ、数百人が参加した。
数十年にわたる紛争と政府の不作為などにより、数千万人が飢餓の瀬戸際に立たされている。失業率は数十パーセントと推定されているが、正確な数値は不明である。
今回のパレードは3年前の政変以来、最大規模、最も反抗的なものであった。
現地メディアによると、最高指導者アクンザダ(Hibatullah Akhundzada)師は式典に参加しなかったという。
アフガンは政変以来、国連、NGO、その他人道機関の支援に依存。子供を含む数千万人が極めて厳しい生活を余儀なくされている。
タリバンの穏健派指導部は今年4月、女性の就労制限など、差別的な政策を廃止し、外国からの投資を呼び込みたいとする声明を出した。強硬派はこれに強い不満を示している。
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