アフガン・タリバンとブルキナファソ大使、貿易・鉱業協力を約束
▽アフガン・タリバンの駐イラン大使は新たな貿易パートナーを獲得するための働きかけの一環として、軍事政権の統治下にあるブルキナ大使と協議した。
とアフガニスタンの大使(AP通信).jpg)
イランの首都テヘランでアフガニスタンの駐大使とアフリカ西部・ブルキナファソの駐大使が会談し、貿易、鉱業、職業訓練などで協力することで合意した。国営イラン通信(IRNA)が13日に報じた。
それによると、アフガン・タリバンの駐イラン大使は新たな貿易パートナーを獲得するための働きかけの一環として、軍事政権の統治下にあるブルキナ大使と協議したという。
IRANは協議を仲介したイラン政府高官の話しとして、「両国は貿易、鉱業、職業訓練について協力することで合意した」と報じた。
在イラン・アフガン大使館も声明を出し、「今回の会談で、我が国とブルキナファソ政府は貿易、農業、鉱業、専門的・職業的技能の交換の分野における協力の拡大を強調した」と述べた。
また同大使館は両国の貿易を発展させる計画の一環として、民間部門の代表団を近々訪問させることも約束した。
タリバンは21年8月の政変で共和国政府を打倒した。タリバンをアフガンの正当な政府と認めた国はまだない。
一方、ブルキナは近年、イスラム過激派の反乱に悩まされている。
ブルキナは人口約2000万人の内陸国。22年9月のクーデターで前軍政を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。
ブルキナとその隣国マリおよびニジェールは軍事クーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
3カ国は1月末、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)から正式に脱退した。