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▽トランプ政権は現シリア政府をまだ正式に承認しておらず、アサド政権時代に科した厳しい制裁も解除していない。
2025年4月18日/シリア、首都ダマスカス、米国の議員団と警備員(AP通信)

シリア暫定政府のシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)大統領が19日、米国の共和党議員と会談した。

国営シリア・アラブ通信(SANA)はシャラア氏とフロリダ州選出のミルズ(Cory Mills)下院議員が首都ダマスカスで会談したことを確認したが、詳細は明らかにしなかった。

それによると、会談にはシェイバニ(Asaad Hassan al-Shibani)外相も同席。経済制裁の解除などについて話し合ったとみられる。

ミルズ氏とインディアナ州選出のスタッツマン(Marlin Stutzman)下院議員は18日にシリア入りし、ダマスカスの旧市街や、内戦で大きな被害を受けた世界最古のシナゴーグなどを視察した。

現地メディアによると、スタッツマン氏は19日、ダマスカス近郊の悪名高いサイドナヤ刑務所を視察したという。そこではアサド一族による統治の間、何万人もの人々が殺害された。

トランプ政権は現シリア政府をまだ正式に承認しておらず、アサド政権時代に科した厳しい制裁も解除していない。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

アサド(Bashar Assad)前大統領は昨年末、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

それ以来、HTSの指導者であるシャラア氏が暫定政府を率いている。米政府はシャラア氏に対する1000万ドルの報奨金を解除した。

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