◎1516人の候補が250の議席を争った。
シリアのアサド大統領(Getty Images/AFP通信)

内戦下の中東シリアで15日に行われた議会選(一院制、定数250)は大方の予想通り、アサド(Bashar Assad)大統領の与党が過半数を堅持した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が18日に報じた。

それによると、バース・アラブ社会党が185議席を獲得。改選前の177議席を上回ったという。

選挙はアサド政権が支配する8151の地区で行われた。

SANAによると、いくつかの投票所で複数回投票した有権者が確認されたため、16日に再投票が行われたという。

当局はいくつかの投票所で不正が確認されたとして、その責任者を逮捕した。

1516人の候補が250の議席を争った。

SANAは選挙管理委員会の声明を引用し、「バース・アラブ社会党から立候補した候補185人が全員当選した」と伝えている。

選管によると、投票率は38%。大統領選とは異なり、外国で生活するシリア人に投票資格はない。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

アサド政権は首都ダマスカスを含む主要都市を掌握する一方、北西部の大部分は依然として反体制派が、北東部はクルド人武装勢力が支配している。

反体制派が支配する地域は議会選の対象外である。これらの地域では反体制派やクルド当局が独自に選挙を行っている。

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