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▽シリアの代表団が世銀・IMF総会に出席するのは約20年ぶりである。暫定政府の代表団が米国を訪れるのは初めてだ。
2025年1月22日/スイス、ダボスの世界経済フォーラム会場、シリアのシェイバニ外相(AP通信)

シリアの財務相、外相、中央銀行総裁が今月ワシントンDCで開催される国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会に出席する予定である。

シリアの代表団が世銀・IMF総会に出席するのは約20年ぶりである。暫定政府の代表団が米国を訪れるのは初めてだ。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「シェイバニ(Asaad Hassan al-Shibani)外相が米政府高官との会談を模索している」と報じた。

シェイバニ氏らがビザを取得したかどうかは不明である。

IMF、世銀、シリア外務省、シリア大統領府はコメントを出していない。

AP通信は12日、関係者の話しを引用し、「世銀・IMF総会の傍らで、シリア復興に焦点を当てたハイレベル会合が開かれる可能性がある」と伝えている。これにトランプ米政権が関与するかは不明だ。

アサド(Bashar Assad)前大統領は昨年末、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

それ以来、HTSの指導者であるシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)大統領が暫定政府を率いている。米政府はシャラア氏に対する報奨金を解除している。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

暫定政府は廃墟と化した国土を復興するため、国際社会に支援を要請している。

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