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▽シャラア氏の欧州訪問は昨年12月にアサド政権が崩壊して以来初めて。
シリア暫定政府のシャラア大統領(左)とマクロン仏大統領(Getty Images/AFP通信)

シリア暫定政府のシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)大統領が7日、フランス・パリを訪問し、マクロン(Emmanuel Macron)大統領と会談する。

シャラア氏の欧州訪問は昨年12月にアサド政権が崩壊して以来初めて。

シャラア氏はかつてのアルカイダ系組織、タハリール・アルシャーム機構(HTS)の元指導者であり、国連の制裁下にある。

国連は今回のフランス訪問先に先立ち、シャラア氏の渡航を許可した。

フランス大統領府は今回の首脳会談について、「シリアの主権と安全をどのように確保するか、アラウィー派とドルーズ派に対する最近の暴力とその後の対応、イスラム国(ISIS)との戦い、制裁緩和を含む援助と経済支援の調整について協議する予定」としている。

また大統領府は「シリアが直面している課題を考えれば、フランスを含む国際的パートナーからの支援が期待されていることは明らかだ」と述べる一方、「シャラア氏がかつて、アルカイダ系組織を率いたことを鑑み、今後の政権運営などを厳しくチェックすることになる」とした。

アサド(Bashar Assad)前大統領は昨年末、HTS率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

それ以来、HTSの指導者であるシャラア氏が暫定政府を率いている。米政府はシャラア氏に対する1000万ドルの報奨金を解除した。

シリアは欧米諸国に対し、アサド政権時代に科した制裁の解除を求めている。

マクロン氏は最近、シリア国境での緊張を和らげる努力の一環として、シャラア氏およびレバノンのアウン(Joseph Aoun)大統領とオンラインによる3者会談を行った。

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