◎シリアには米兵約900人が駐留しており、ISISと戦うクルド人民兵組織「シリア民主軍(SDF)」を支援している。
米軍の無人航空機(U.S. Department of Defense)

シリア北東部に拠点を置くクルド人武装勢力は10日、米国主導の連合軍による無人機攻撃でイスラム国(ISIS)グループの戦闘員を殺害したと明らかにした。

AP通信によると、ISIS組織の戦闘員はラタキア県トゥルクマン山の麓の町をバイクで移動していたという。この地域はトルコの支援を受ける反政権派が支配している。

APは当局者の話を引用し、「ISISメンバー以外の死傷者は確認されていない」と報じた。死亡した戦闘員の身元は明らかにされていない。

一部の地元メディアは黒焦げになったオートバイと遺体の写真をソーシャルメディアに投稿している。死者数は1人とのこと。

中東・中央アジアを管轄する米中央軍は声明を出していない。

米軍は先週、シリア北東部のアサド政権支配下にある地域で作戦を2つ決行し、ISISの指導者3人を殺害したと発表した。

シリアには米兵約900人が駐留しており、ISISと戦うクルド人民兵組織「シリア民主軍(SDF)」を支援している。

ISISは2019年にほぼ壊滅し、最後の支配地域を失ったにもかかわらず、そのイデオロギーは世界に深刻な影響を与えている。

ISISは敗走後もシリアとイラクで活動を続け、アフガニスタンではIS-K(イスラム国ホラサン)、アフリカではボコ・ハラムやアルシャバーブなどの過激派と連携してテロを繰り返している。

2011年3月に勃発したシリア内戦の犠牲者は40万人近くに達し、国土の大部分は廃墟と化し、人口の半数以上が避難民となり、数百万人が近隣諸国に逃亡した。

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