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シリア暫定大統領がロシア訪問、プーチン氏と会談へ=国営メディア

昨年12月にアサド政権が崩壊して以来、シリアとロシアの首脳が会談するのは初めてである。
シリアのシャラア暫定大統領(左)とロシアのプーチン大統領(Getty Images/AFP通信)

シリア暫定政府のシャラア(Ahmed al-Sharaa)大統領が15日にロシア・モスクワを訪問し、プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談する予定だ。国営シリア・アラブ通信(SANA)が14日に報じた。

昨年12月にアサド政権が崩壊して以来、シリアとロシアの首脳が会談するのは初めてである。

SANAは大統領府報道官の話しとして、「両首脳は地域・国際情勢やシリアとロシアの協力方法について協議する」と伝えた。

シリア当局筋によると、シャラア氏はタルトゥースのロシア海軍基地とフメイミムの空軍基地の駐留についても協議する予定とのこと。

さらに、シャラア氏はアサド(Bashar Assad)前大統領を裁判にかけるため、身柄の引き渡しを正式に要請するとみられる。

シャラア氏はかつてのアルカイダ系組織「タハリール・アルシャーム機構(HTS)」の元指導者である。

アサド氏は昨年末、HTS率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

それ以来、シャラア氏が暫定政府を率いてきた。米政府はシャラア氏に対する1000万ドルの報奨金を解除している。

トランプ(Donald Trump)大統領は5月、サウジアラビアの首都リヤドでシャラア氏と会談。両国の首脳が会談したのは25年ぶりであった。

欧米諸国はシリアに対する制裁の多くを解除・緩和している。

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