◎サウジは2012年、反体制派に対するアサド政権の残忍な弾圧を理由にシリアとの国交を断絶した。
サウジアラビアの空港ターミナル(Getty Images)

シリアの首都ダマスカスとサウジアラビアの首都リヤドを結ぶ民間定期便が関係融和の一環として10年以上ぶりに再開された。国営シリア・アラブ通信(SANA)が5日に報じた

サウジは2012年、反体制派に対するアサド政権の残忍な弾圧を理由にシリアとの国交を断絶。シリアはその後、ほとんどのアラブ諸国との外交関係を回復し、昨年アラブ連盟(Arab League)に再加盟した。

SANAは駐シリア・サウジ大使の声明を引用し、「定期便の再開は両国の関係発展の過程における新たな一歩である」と報じた。

今年5月、シリアのイスラム教巡礼者たちは聖地メッカをめぐる大巡礼「ハッジ」のために、他国からサウジに向かった。

今回の定期便再開により、シリア・サウジ間の往来はより容易になった。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

アサド政権はダマスカスを含む主要都市を掌握する一方、北西部の大部分は依然として反体制派が、北東部はクルド人武装勢力が支配している。

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