◎ロシア軍はイスラム聖戦主義同盟「ハヤト・タハリール・アルシャム」の拠点を空爆したとみられるが、詳細は不明である。
シリア、イスラム国(ISIS)との戦闘で荒廃した町(Getty Images)

シリア北西部イドリブ県にあるイスラム過激派の拠点がロシア軍の空爆を受け、少なくとも6人が死亡した。地元メディアやこの地域で活動するNGOが27日に明らかにした。

国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、ロシア軍は国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派の拠点を攻撃し、戦闘員6人を殺害したという。

ロシアは25日にもイドリブ県の野菜市場を空爆し、市民9人を殺害したとされる。

イギリスのNGO「シリア人権監視団」はSNSに声明を投稿。「27日早朝の空爆で過激派の戦闘員少なくとも8人が死亡し、多くが負傷した」と書き込んだ。

ロシア軍はイスラム聖戦主義同盟「ハヤト・タハリール・アルシャム」の拠点を空爆したとみられるが、詳細は不明である。

シリア北西部の大部分はハヤト・タハリール・アルシャムと隣国トルコの支援を受ける勢力の支配下に置かれており、そこで発生した戦闘・空爆の被害を確認することは困難である。

ロシアは2015年9月からアサド政権を支援している。この内戦の死者は50~60万人と推定され、10万人以上が行方不明になったとみられる。戦前の人口のおよそ半数が国外に逃亡した。

シリアとロシア当局は27日の空爆に関するコメントを出していない。

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