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▽UAEは2011年にアサド政権の残忍な弾圧が内戦に発展した後、シリアとの関係を断ち切った。
2025年4月13日/アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ、ナハヤン大統領(右)とシリアのシャラア大統領(AP通信)

シリア暫定政府のシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)大統領が13日、アラブ首長国連邦(UAE)を訪れ、ナハヤン(Mohammed bin Zayed Al Nahyan)大統領と会談した。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ナハヤン氏はアブダビでシャラア氏と会談し、中東地域の情勢などについて協議したという。

国営テレビはナハヤン氏の声明を引用し、「シャラア氏がシリアの発展、安全、安定を推進し、シリア国民の願いが叶うことを祈っている」と報じた。

それによると、両首脳は相互の関心事や多くの問題について話し合ったという。

他のアラブ諸国と同様、UAEは2011年にアサド政権の残忍な弾圧が内戦に発展した後、シリアとの関係を断ち切った。

しかし、UAEはいち早く関係を回復し、2018年12月に首都ダマスカスの大使館を再開した。アサド(Bashar Assad)前大統領は2022年、内戦勃発後初の外遊先にUAEを選んだ。

サウジアラビアやカタールなど、多くの湾岸諸国がアサド政権の崩壊を歓迎した。

しかし、歴史的にイスラム主義の政治運動に不安を抱いてきたUAEは暫定政府に対し、より慎重な態度をとっている。

アサド氏は昨年末、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。

シャラア氏はHTSの指導者であり、それ以来、暫定政府を率い、近隣や欧米諸国との関係改善に努めてきた。

シリア内戦の犠牲者は50万~60万人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

この間、米国、イギリス、EU諸国はアサド氏に圧力をかけるために厳しい制裁を科した。

暫定政府はアサド政権時代に科された制裁の解除を求めている。

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