▽会議の期間は2日間の予定。必要であれば延長も可能とのこと。
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シリアの首都ダマスカスで25日、暫定政権主催の国民対話が始まった。
暫定政権によると、全国の様々な地域から約600人を招待したという。
アサド(Bashar Assad)前大統領は24年12月、タハリール・アルシャーム機構(HTS)率いる反体制派による電光石火の攻勢に対応できず、ロシアに逃亡。これにより、50年にわたるアサド一族の独裁に終止符が打たれた。
HTSを率いるシャラア(Ahmed al-Sharaa、通称ジャウラニ)暫定大統領は国民対話会議を行うと約束していた。
シャラア氏は開会の辞で、「シリアが自力で自国を解放したように、自力で自国を建設するのが適切だ」と語った。
またシャラア氏は「私たちが今日経験していることは、例外的で稀有な歴史的機会であり、私たちはあらゆる瞬間を国民と国家の利益のために利用し、犠牲者を称えなければならない」と強調した。
諸外国はシリアに対する制裁の停止を検討する中で、民族的に多様で多宗教の国民を包摂する必要があるとして、この会議を注視している。
シリアは経済や内戦で破壊されたインフラの再建、新憲法の制定、戦争犯罪で告発された人々のための司法制度の確立など、数多くの課題に直面している。
復讐や集団処罰は予想よりも広まっていないが、クルド、キリスト、ドルーズ、アサド氏のアラウィー派メンバーなど、シリアの少数民族コミュニティの多くは自分たちの将来を憂慮しており、「包括的な統治」というシャラア氏の約束にまだ納得していない。
HTSはかつて国際テロ組織アルカイダに属していたが、現在は関係を断ち切っている。
シャラア氏は「国内のすべてのコミュニティが会議に招待されている」と述べた。出席者の中には女性や少数派の宗教コミュニティのメンバーも含まれていた。
会議の期間は2日間の予定。必要であれば延長も可能とのこと。