◎イスラエル軍は16日深夜にダマスカス国際空港と近くの軍事基地を空爆し、施設を一部破壊した。
シリア、首都ダマスカス郊外、イスラエル軍の空爆(Getty Images/AFP通信)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は17日、イスラエル軍が首都ダマスカスの国際空港と近くの軍事基地を空爆し、兵士5人が死亡したと報じた。

SANAは軍関係者の話を引用し、「イスラエル軍は16日深夜にダマスカス国際空港と基地を空爆し、施設を一部破壊した」と報じている。

SANAによると、シリア軍はミサイルの一部を迎撃したという。

イギリスに本拠を置くNGO「シリア人権監視団」は同日、この攻撃でシリア軍兵士5人とイランの支援を受ける武装勢力の戦闘員2人の合わせて7人が死亡したと発表した。

AP通信によると、イスラエル軍報道官は質問を受け付けなかったという。

イスラエル軍は今月初めにも北部アレッポの空港を空爆し、数日間使用不能にしている。アレッポの空港はこの1週間で2度攻撃を受けている。

またイスラエル軍は6月10日、ダマスカス国際空港を空爆し、インフラや滑走路に大きな被害を与えた。SANAによると、同空港はこの空爆から2週間後に運用を再開した。

イスラエルはアサド(Bashar al-Assad)大統領の支配下に置かれている地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。

しかし、イスラエル軍はアサド政権と密接に連携しているレバノンのイスラム過激派組織ヒズボラや、イランとつながりのある複数の民兵を攻撃していることはおおむね認めている。

イランはダマスカスとアレッポの空港を利用してアサド政権に兵器を供与していると噂されている。

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