◎攻撃は中央部の町で17日に確認された。
シリア中部、戦争で荒廃した町(Getty Images)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は18日、イスラム国(ISIS)の最新の攻撃による死者が少なくとも53人に達したと報じた。

SANAによると、ISISの戦闘員はアサド軍の検問所とトリュフを採っていた市民を攻撃したという。

イギリスに本拠を置くNGO「シリア人権監視団」によると、攻撃は中央部の町で17日に確認されたという。

同監視団は声明で、「ISISは軍の検問所とその近くでトリュフを採っていた市民を狙い、民間人61人を含む少なくとも68人を殺害した」と報告している。

それによると、ISISの戦闘員はバイクでこの地域に入り、銃を乱射したという。

同監視団は、「ISISはトルコ・シリア地震の混乱を利用してアサド政権と民兵に攻撃を仕掛けている」と指摘。この2週間、軍と警察は救助作業や支援活動に追われている。

SANAは負傷者の治療に当たった医療機関の声明を引用し、「民間人少なくとも46人と兵士7人が死亡した」と伝えている。

米国の支援を受けるクルド民兵はイラクと国境を接するシリア東部の最後の占領地を2019年3月にISISから奪還したが、ISISの残党は各地で活動を続けており、内戦が終結する見通しはまったく立っていない。

米中央軍司令部は17日、シリア北東部で米軍主導のヘリコプターによる急襲作戦を決行し、ISISの現地司令官を殺害したと発表。この戦闘で米兵4人が負傷した。

米軍はこの地域に拠点を置くクルド人主導の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」と連携し、対ISIS作戦を進めている。

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