シリア、9月に議会選挙実施の見通し=国営メディア

10人の議員からなる人民議会(一院制)の選挙は9月15日から20日の間に実施される予定とのこと。
シリア、首都ダマスカス(Getty Images)

シリアが暫定政府下で初の議会選挙を9月に実施する見通しである。国営シリア・アラブ通信(SANA)が27日に報じた。

それによると、210人の議員からなる人民議会(一院制)の選挙は9月15日から20日の間に実施される予定とのこと。

SANAは選挙管理委員会の委員長の話しとして、シャラア(Ahmed al-Sharaa)大統領が人民議会の議席数を150から210に増やす法案を受け取ったと伝えている。

また委員長は「暫定政府は公正・公平な選挙を約束し、投票を監督する選管を外国のオブザーバーが監視することも許可する」と述べた。

ロイター通信は情報筋の話しとして、「政府は北部のクルド人支配地域やドルーズ派が多数派を占めるスウェイダ県、アラウィ派コミュニティなど、地域の人口に応じて議席を割り当てることになる」と報じた。

新議会はより広範な民主化プロセスの基礎を築くと期待されている。一部の専門家は現在の議会について、少数民族の参加が十分ではないと批判している。

スウェイダでは2週間前、アラブ遊牧民ベドウィンの武装勢力と地元のドルーズ派の治安部隊および民兵が衝突し、銃撃戦に発展。900人以上が死亡した。

今年3月に北西部ラタキア県とその周辺で発生した宗派間抗争では1400人以上が死亡した。

暫定政府は少数民族、特に北東部のクルド人や南部のドルーズ派との和解を目指している。

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