◎爆発はダマスカス北方の町にある警察署の近くで9日に発生した。
国営シリア・アラブ通信(SANA)は10日、首都ダマスカス近郊にある警察署近くで爆発があり、警察官1人が死亡、4人が負傷したと伝えた。
SANAによると、爆発はダマスカス北方の町にある警察署の近くで9日に発生したという。それ以上の詳細は明らかになっておらず、黒焦げになった車の写真が公開された。
地元のラジオ局は警察筋の話として、「爆発した車は自家用車」と伝えている。
報道によると、犯行声明は出ていないようだ。
一方、イギリスのNGO「シリア人権監視団」は声明で、「爆発は警察の幹部を狙ったものとみられ、負傷した7人のうち数人が重体」と説明した。
イスラエルは宿敵イランとつながりあるアサド(Bashar al-Assad)大統領の管理下にある地域を数百回空爆してきたが、作戦を実行したと認めたことはほとんどない。
イスラエル軍は今年に入ってからシリアへの攻撃を強化し、4月8日には国境付近で交戦に発展した。
アサド政権はアラブ諸国との関係回復に向け前進しているように見える。
シリアは今週、アラブ連盟(Arab League)に復帰。9日にはシリアとサウジアラビアがそれぞれ在外公館の運用を再開すると発表した。