◎爆発の原因は不明。犯行声明は出ておらず、アパートの周辺で戦闘は確認されていない。
シリア北西部アフリンにあるアパートの2階で爆発があり、少なくとも1人が死亡、数人が負傷した。現地メディアが16日に報じた。
国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、爆発の原因は不明。犯行声明は出ておらず、アパートの周辺で戦闘は確認されていないという。
アフリンはトルコ政府の支援を受ける反体制派の支配下にあり、この数年、何度も爆弾やロケット弾による攻撃に見舞われてきた。
過去の攻撃にはかつてこの町を支配していたクルド人武装勢力が関与しているものとみられる。
SANAは目撃者の話しとして、「アパートの2階一室で爆発があり、1人が死亡、数人が負傷した」と伝えている。国営ラジオ局は「爆弾テロを準備していた武装集団の拠点とみられる一室で爆発が起きた」と報じた。
反体制派は2018年、トルコ政府の支援を受けてアフリンを制圧。クルド人武装勢力と数千人のクルド人を町から追い出した。
オスマン帝国時代から続くトルコ人とクルド人の紛争は1980年代に本格化し、数万人が死亡したと考えられている。