◎建物は集合住宅とみられ、22日未明に崩壊した。
2023年1月22日/シリア、北部アレッポ、行方不明者を探すボランティア(Hawar News Agency)

国営シリア・アラブ通信(SANA)は22日、北部アレッポで5階建ての建物が崩壊し、子供1人を含む少なくとも16人が死亡、4人が負傷したと報じた。

現場は米国の支援を受けるクルド人主導の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が管理する地域。

SANAは関係者の話を引用し、「水漏れが建物の基礎を侵食し、崩壊を招いたようだ」と報じている。

建物は集合住宅とみられ、22日未明に崩壊した。約30人が入居していたと伝えられている。

救助隊はボランティアの手を借りて行方不明者を捜索し、その後、ブルドーザーなどの重機が投入された。

現場には入居者の親族とみられる人々も集まり、救助活動を心配そうに見守っていた。

SDFを支持する独立系メディアは7人が死亡、3人が重軽傷と報じていたが、その後数字を上方修正した。

SDFの司令部は声明で、「この地区の周辺を支配するアサド軍は何年も資材の運び込みを禁じ、この地区で生活する市民の生活を再編する努力を阻止してきた」と述べている。

アレッポの建物の大半は内戦で破壊された。

ロシアとイランの支援を受けるアサド政権は2016年末にアレッポの大半を奪還したが、復興作業はほとんど進まず、戦闘で破損した一部の建物が避難所として利用されている。

アレッポはシリア最大の都市で、かつては商業の中心地であった。

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