◎国際テロ組織アルカイダとつながりのある武装勢力は北西部イドリブ県の陸軍基地に爆弾攻撃を仕掛け、その後、襲撃した。
シリア中部、戦争で荒廃した町(Getty Images)

シリアの反政府武装勢力が陸軍の陣地に攻撃を仕掛け、兵士30人以上が死傷した。イギリスのNGO「シリア人権監視団」が26日、明らかにした。

それによると、国際テロ組織アルカイダとつながりのある武装勢力は北西部イドリブ県の陸軍基地に爆弾攻撃を仕掛け、その後、襲撃したという。

シリア人権監視団は「この攻撃で兵士11人が死亡、少なくとも20人が負傷した」と報告している。

それ以上の詳細は明らかになっておらず、アサド政権は今のところ声明を出していない。国営シリア・アラブ通信(SANA)も報じていないようだ。

一部の地元メディアや活動家はこの攻撃で数十人が死傷したと伝えている。

ロシアとトルコの間で2020年3月に結ばれた休戦協定はロシアの支援を受けるアサド政権のイドリブ県への攻勢を終結させたが、この協定は何度も破られ、多数の死傷者が出ている。

ロシアはアサド(Bashar Assad)大統領を。トルコはクルド人武装勢力と対峙する反体制派を支援している。

シリア内戦の犠牲者は50~60万人と推定され、10万人以上が行方不明になったとみられる。戦前の人口のおよそ半数が国外に逃亡。現在、500万人以上のシリア人が難民として近隣諸国などに避難している。

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